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From: 丸岡@所沢in埼玉
日付: 00/12/20
時刻: 13:24:22
リモート名: 211.18.210.234
長谷川さんはPIPSの開発者の1人としてあまりにも有名ですが、 彼が欲しかったのは今のような、業務処理に耐えうるようなSoftではなく、 「仕事をよく知っている人が」「自分で」「データを色々分析する」ためのtoolだったようです。 その意味で、西順一郎氏(PIPSの理解者/宣伝マン?)と意見がよく合ったのだと思います。
PIPSの雛型の時代は自分でもBASICのプログラムを書いていたようですが、 世に出てからはもっぱらアイディアを出すと言う形でした。
その彼にとっては、PIPSUが最高のSoftで、PIPSV以降は邪道とのことで リコーに乗り換えてマイツールを企画したとの事でした。(本人談)
当時は、色々きな臭い話も喧伝されていましたが、 Softに関する考え方はまさにこの通りだったのでしょう。
従って、マイツールは上記の3条件を満たす形で進化しました。 当時のリコーの開発担当のチーフと話したときに、 ユーザーからはPIPSVのような拡張をして欲しいとの話もあるんですが と言っていましたが、そのニュアンスはお2人の同意が得られない様子でした。
私の考えでは、マイツールのコンセプトはPIPSでいえばUです。 私は、分析するためのするためのツールであることは最重要だと思っていますが そのデータをどう蓄えるかと言う点でPIPSV以降のPIPSのあり方に軍配を上げます。
分析のためのデータは入力しなくては蓄積しません。 業務を遂行して発生したデータの蓄積は
1.他のSoftで処理したデータを変換して利用する。(CTXTやCCSVなど)
2.分析の為にひたすら入力する。
3.業務を処理して、その結果データを蓄積する。
の3通りあると思います。そしてそのいずれも重要だと思っています。 PIPSはユーザーの意見を取り入れて3の部分を充実してきました。 長谷川さんがどうして3の部分に関してあんなに不快感を持っていたのか不思議でしょうがありません。
ともあれ、PIPSもマイツールも1コンピュータメイカーの販促ツールとなってしまったところに悲劇があったと思います。
PIPSがSoft志向の会社のものであったら、今ごろ世界を席巻していたと思います。
長谷川さんの名前を見て思わず長文を書いてしまいました。 この19年の私の人生はPIPSの盛衰と共にあります。 なんともいえず複雑な気持ちです。