回答箱 No.107-1:
Windowsモードの印刷の特徴を知りたい
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質問箱 No.107
質問者:
北村 政雄
2000年03月 218号 P.12
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No.107-1
Windowsモードの印刷の特徴を知りたい
回答者
入川 精二
2000年04月
219号 P.17
◆ No.107(2000年 03月号)の回答-1
Windowsモードの印刷については、1999年1〜4月号と6月号に解説を書きましたが、SORDプリンターやESC/Pモードのプリンターとの比較はほとんどしていませんでした。そこで、どこがどう違うのか、という観点から考えてみることにします
【Windowsモードには2通りある】
[ファイル]→[プリンターの変更]をクリックすると右の画面が出ます。
[Windows プリンター]のラジオボタンを
クリックすると「SYSSET の印刷設定を使用する」の文字が表示されます。チェックボックスにチェックマークを入れると「使用する」モードになります。
「SYSSET の印刷設定を使用する」モードでは操作はESC/Pモ ードとそれほど違いません。印刷機能もほぼ同じです。ここでは「SYSSET の印刷設定を使用しない」モードとSORDEやESC/Pモードとの違いを考えることにします。
以下‘Win モード’と書くのは「SYSSET の印刷設定をしない」モードのことです。
1.印刷桁数
‘Win モード’では右の図のように200桁を超す設定が可能ですが、それ以外では200桁が上限になります。
2.余白の設定
次の頁の「余白」の設定画面でわかるように、‘Win モード’では設定単位はミリメートルです。そして、「上下」と「左
右」があります。‘SYSSET’では単位は「行」「桁」で、「上」と「左」の設定だけです。
‘Win モード’では用紙に対して上下左右の余白を設定することにより「印刷領域」を設定しているのです。この領域からはみ出した部分は次の頁に送られます。
‘Win モード’以外では印字開始位置のみを指定し、「印刷形式」の所で設定した「用紙サイズ」の行数「印刷する桁数」分だけ
印刷します。用紙に納まるかどうかは見ていません。
3.拡張機能
‘Win モード’とそれ以外の決定的な違いはこの「拡張」の中の「拡大縮小印刷」です。用紙が予め決まっているとき、そこに程よく納めて印刷するにはこの機能は欠かせません。また、標準的な文字のサイズは10.5ポイントですが、これがビッシリ並んだ文字は読みづらいものです。少し拡大し、後で述べる改行ピッチも少し大きくすれば、見違えるほど読みやすくなります。
4.プレビュー
Windowsの世界ではプレビューは当たり前の機能ですが、PIPSでは‘Win モード’以前にはありませんでした。右端の1文字が、あるいは最後の1行が用紙に納まらなくてガックリすることはなくなりました。
‘SYSSET を使うモード’でもL(Enter)V(Enter)とするとプレビュー画面は現れますが、正しく表示されているわけではありません。これは要注意です。
5.プリンター制御コード
‘Win モード’PIPSで使える制御コードは他のモードの場合ほど多くはありません。しかし、普段よく使うのは「改行ピッチ」くらいでしょう。私がよく使うのは、PRT(Enter)LFU180_xx です。(_は半角スペースです)XX=30 が標準改行(インチ6行)で、xxのところを45にするとインチ4行の改行となります。制御コードはThePIPS Ver00G.04以降の「設置ガイド」に掲載されています。また、機関紙1999年3月号にも一覧表と使い方を解説していますのでご覧ください。
6.比較表
次の頁に比較表を掲げます。これは次の方法で印刷しました。
[用紙]=B5 横、[文字ピッチ]=漢字全角、[縮小]=95%,ユーティリティプログラム‘LK’使用、[改行ピッチ]=120%、[行間罫線]=Y
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