PIPSで画像の切り替えをコントロール

     ◇ 瀬尾 良信 & どぼん! & 柏木 秀一  
         ◇ 事例/お薦めプログラムの目次へ
 瀬尾さんが前田さんの事例を見て発奮、PIPSで画像コントロールするための画像表示ソフトの探索からソフトの作者にカスタマイズの交渉までしてくれました。詳しくは機関誌の2002年4月号の記事をご覧いただくとして、ここでは画像ソフトのインストールからPIPSでオート作成のためのポイントまでを紹介していきます。
 まず、勝手にビューアの特別版が必要となりますが、まだの方はこちらからダウンロードしてください。
 最初に以下の3点を確認してください。
  1. MSIによるインストール対応になっていますか?
    MSI(MicroSoft windows Installer)とはWindows用のアプリケーションソフトをインストールするためのもので、最近のWindows(XPとか2000、MEあたり)では標準で装備されていますが、古い95やNTあたりだと装備されていません。一番、簡単な確認の方法は「勝手にビューア」をインストールを実行してMSIがないというようなエラーになれば、まだ装備されていませんので、下記よりMSIをダウンロードしてインストールしてください。

    Windows NT用
    http://download.microsoft.com/download/platformsdk/wininst/1.1/NT4/EN-US/InstMsi.exe
    Windows 95/98用
    http://download.microsoft.com/download/platformsdk/wininst/1.1/W9X/EN-US/InstMsi.exe

  2. Windows Media Playerはインストールされていますか?
    「勝手にビューア」は動画の再生にも対応しており、この再生のために必要となります。「勝手にビューア」の起動時にMedia Playerの有無をチェックしますので、起動前に用意されている必要があります。古いWindowsでまだインストールされていない方は以下からバージョンの7.1をインストールしてください。XPをお使いの方は既にバージョン8がインストールされていますので、不要です。

    Windows Media Player 7.1 for Win 98, Win 2000 and Win Me

  3. Real Playerはインストールされていますか?
    上記のWindows Media Playerと同様に動画を再生するためのReal Playerも必要となります。フリーウェア版のReal Playerでかまいませんが、インストールがまだの方は以下からインストールしてください。

    Real Player Basic

 まずダウンロードした勝手にビューア特別版(ksp06401.EXE)をダブルクリックしてください。解凍(復元)先を聞いてきますので適当なフォルダを解凍(復元)先として指定してください。以下の2つのファイルが復元されます。

Readme.txt                         3,584  2002/04/09  02:15:56
勝手にビューア特別版.msi       1,808,384  2002/04/08  22:53:34

 このうち、勝手にビューア特別版.msiをダブルクリックすることでインストールが始まります。
 インストールが完了したら勝手にビューア(特別版)を起動します。

 まず「ビューアの大きさ」の設定を右図のように設定します。
 「ビューアの設定」で「常に手前」という設定項目がありますが、後述の「ファイルリストの監視」を有効にすると「常に手前に表示」の設定は無効になるようです。つまりPIPSの画面の中に画像を表示することはできませんので、PIPSの画面と画像の画面の大きさを適当に調整して互いに重ならずに表示するようにしてください。
 この設定では画像は右上に表示されますのでPIPSの画面は左側に適当な大きさになるようにします。

 次に「ファイルリストの監視」を設定します。
 ここが今回、どぼん!氏に「勝手にビューア」のカスタマイズをお願いしたところです。原理はお薦め事例のNo.9にある前田さんの記事と同じものです。
 PIPSと他のアプリケーションの接点となるものはPIPSのCTXTコマンドによるテキストファイルの書き出ししかありません。
 そこでCTXTコマンドで表示させた画像のファイルをテキストファイルに書き出して、そのテキストファイルを画像表示のアプリケーションからチェックして指定の画像を表示させようとするものです。
 しかし、ユーザーが画像表示のプログラム上で表示させたい画像ファイルを指定するのが通常で、あるテキストファイルにある画像ファイル名をチェックするような機能はありません。それもPIPS側のCTXTコマンドでファイルの書き出しがあったどうかを常にチェックして、書き出しがあったら新しく指定された画像ファイルに表示を切り替える機能が必要となります。
 今回は瀬尾さんが「勝手にビューア」の作者であるどぼん!氏と交渉して、PIPSのための機能を追加してもらいました。
 従って「勝手にビューア」の一般的な質問はどぼん!氏のホームページにある掲示板に書き込んでいただいて構いませんが、PIPS側のオートの書き方や画像ファイルの設置の仕方等に関してはPIPSのホームページの掲示板(PIPSの広場)にお願いいたします。
 ここではCドライブ(装置)のimageというフォルダ(ディレクトリ)にある「GET.TXT」というファイルの1行目を監視して、1行目に指定してある画像ファイルを表示します。そしてこの「GET.TXT」を常に監視してファイルが書き換わると、その書き換わった内容に従って画像の表示を切り替えてくれます。
 もうおわかりいただけたと思いますが、PIPS側で1行目に画像ファイル名を指定してCTXTコマンドでCドライブ(装置)のimageというフォルダに「GET.TXT」というファイル名で書き出してやればよいのです。
 あとは「勝手にビューア」の制御(O)から開始(S)を選択するか、ツールバーにある右向きの三角のマークをクリックするとGET.TXTがあれば、そのファイルの1行目にある画像ファイルを表示してくれます。
 オートでは下記のようにすればよいのです。

   LET V01="C:\image\sample.jpg";
   O;TEST;ESC;
   LET L1=V01;
   CTXT;W;M;C:\image\GET.TXT;

 もちろん、画像ファイルであるsample.jpgをCドライブ(装置)のimageというフォルダにあらかじめ、置いておく必要があります。
 PUC会員の皆さんには瀬尾さんから提供していただいたサンプルオート(画像データも含む)を会員の部屋に登録しますので、こちらも併せてご利用ください。


このページのTOPへ戻る